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  TOKYO METROPOLITAN GYMNASIUM, TOKYO 2018/1/9

SET LIST

(Act 1)
I DON'T KNOW WHY
IT'S TIME
GOLD

(Act 2)
WHATEVER IT TAKES
I'LL MAKE IT UP TO YOU
MOUTH OF THE RIVER
YESTERDAY
START OVER
DEMONS

(Act 3)
RISE UP
ON TOP OF THE WORLD

(B-Stage)
TOKYO
AMSTERDAM
DREAM
BLEEDING OUT

(Act 4)
THUNDER
BELIEVER

(encore)
WARRIORS
WALKING THE WIRE
RADIOACTIVE
 
日本での単独公演は不可能かと思われていたIMAGINE DRAGONS。"EVOLVE WORLD TOUR"の一環として、遂に初の日本単独公演が実現。
昨年リリースされたサード・アルバム"EVOLVE"は個人的には2017年のベスト3に入る名盤。なので、このライブを見逃すわけには行かない!

会場は東京体育館。チケットが売れず、中止になるのでは?という心配もありましたが、無事に敢行。アリーナは通常横7ブロックのところ、横5ブロック。スタンド席も黒幕が目立ちました。席に着いて驚いたのが、なんと最前列ど真ん中の席! 花道もなく、ステージは間近。今までにない緊張感で開演を待ちます。

客電が落ちると、スクリーンにはオープニングムービーが映し出されます。ステージ後方の大型スクリーンの前には3本の縦長のスクリーンがあり、映像に立体感が生まれます。メンバーが登場すると、横1列に4人が並びます。ステージ上にはもう1人サポートメンバーがおり、アルバム"EVOLVE"のオープニングを飾る"I DON'T KNOW WHY"のイントロを弾き始めました。その瞬間、縦長のスクリーンは"EVOLVE"のジャケットをモチーフにしたカラーリングに! これはオープニングから凄い演出だ。DANが歌い始めると、メンバーはそれぞれ定位置に。軽やかなステップを刻んで歌うDAN。更にDANとWAYNEがフロアタムを鳴らしまくり、厚みのあるサウンドに。

ここでMC。初の日本単独公演への意気込みが伝わってきます。ここで早くも"IT'S TIME"を投下。オーディエンスに歌わせるDAN。私もDANに指差され熱唱(笑)
続いては一転して"GOLD"に。セカンドからの選曲ですが、同アルバムからは"SHOTS"などのキャッチーな曲で攻めて来ると思っただけに意外でした。

ここから再び"EVOLVE"からの曲が続きます。"WHATEVER IT TAKES"では再びDANがフロアタムを叩きます。
そして、最前列にいたカップルを指差し、「あのカップルに捧げる」と言って"I'LL MAKE IT UP TO YOU"に。後半はWAYNEの素晴らしいギター・ソロがフィーチャー。
"MOUTH OF THE RIVER"に続いては、「次の曲は歌って欲しい、単語はひとつ」と言って"YESTERDAY"のコーラスを練習させて、曲に移ります。見事に場内一体となり盛り上がりました。
"START OVER"ではBENのベース・ソロをフィーチャー。所々に各メンバーの見せ場を用意しています。

ここで再びMCに。「日本は寿司や和牛など美味しい食べ物があってズルイよ」と言って笑わせたかと思うと、一転してシリアスに「人生は生きる価値がある、決して一人で悩まないで、僕らがいるから」という幼少期に苦難を経験したDANから、心のこもったメッセージが。そして"DEMONS"に続くところはジンと来ました。"RISE UP"ではスモークも噴出し盛り上がります。

軽快な"ON TOP OF THE WORLD"の後は客席を通って、Bステージに移動します。
東京公演ということで"TOKYO"を演奏するとのことで、歌詞に出て来る「Kimi tanoshimu」ってどういう意味?とオーディエンスに尋ねるDAN。するとステージを降りて直接オーディエンスにマイクを向けて質問。「Enjoy」と答えるとツーショットを撮るサービスぶり。
ここからはアコースティック・セットで、続く"AMSTERDAM"のアレンジも味わいがあって良かったです。ここでチェロやヴィオラなども登場し"DREAM"、"BLEEDING OUT"と一味変わったアコースティック・セットとなりました。

メイン・ステージに戻ると"THUNDER"に。正直ぱっとしないと思っていたこの曲が意外にもライブ映えするのです。そして本編ラストは"BELIEVER"と"EVOLVE"からのシングル曲を連発。よりHIP HOP色の強いこの曲もライブだと最強なのです。

アンコールは"WARRIORS"のアコースティック・バージョン。オーディエンスに歌わせますがあまり歌えず、これにはDANも苦笑。
ここで"WALKING THE WIRE"が登場。"EVOLVE"の中で一番好きな曲なので、この位置で聴けたことに感動。大量の紙吹雪も噴出します。

そしてラストは"RADIOACTIVE"。イントロからバスドラムを叩くDAN。そして最後はメンバー全員でフロアタムやらバスドラムなどを叩くシーンは圧巻でした。まさに燃え尽きて終了、といった感じでした。

2時間弱、とにかく盛り沢山の内容でした。実は初めてIMAGINE DRAGONSを見ましたが、こんなに楽しめて感動したライブは正直数少ないです。さすが現代のスタジアム・バンドの最高峰ですね。

彼らはいくつもの武器を持っている。まずは楽曲の良さ。キャッチーで誰もが歌える曲で、一緒に大声出して歌うのが心地良い。
2つめはパフォーマンス。DANの軽快なステップ、オーディエンスの煽り方、各メンバーの見せ場、そして極めつけはメンバー全員によるドラム・パフォーマンスだ。
3つめは演出。ステージ・セットはもちろん、オープニングの登場シーンやアコースティック・セットにまでこだわりを感じました。
最後はファンへの愛情。オーディエンスにメッセージを送ったり、時には特定のオーディエンスとアクションを起こしたり、広い会場なのにアットホームに感じられるのです。

場内には外国人客が目立ちました。日本ではまだまだ人気の低いバンドですが、とにかく今見るべきバンドだと思いました。


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