Home > Live Report >
 
  BIG PALETTE FUKUSHIMA, FUKUSHIMA 2018/5/27

SET LIST

会いに行く
愛の中へ
こころ
たしかなこと
愛の唄
秋の気配
小さな風景
愛を止めないで
そんなことより 幸せになろう
東京の空
言葉にできない
good times & bad times
Yes-No
(ご当地紀行)
坂道を上って
time can wait
ラブ・ストーリーは突然に
キラキラ
YES-YES-YES
さよならは言わない
生まれ来る子供たちのために
風と君を待つだけ
今日も どこかで
この道を
君住む街へ

encore
その日が来るまで
またたく星に願いを
hello hello

2nd encore
さよなら
やさしい夜
また会える日まで


 
70才を迎えた小田和正。2年振りの全国ツアー「KAZUMASA ODA TOUR2018 ENCORE!!」は、全国21会場48公演を回る大規模なツアー。2016年のツアー以降、アルバムのリリースはなく、4曲入りのシングル"この道を / 会いに行く / 坂道を上って / 小さな風景"がリリースされただけなので、ツアー・タイトルである「ENCORE!!」とは、前回のアンコール・ツアーという意味なのだろうか?

2016年のツアーは仙台、郡山、代々木の3公演に参戦しました。今回は「ENCORE!!」という意味を含めて、郡山公演に参戦。今月熊本よりスタートした本ツアー、郡山は4都市目に当たります。

恒例のオンステージ席ですが、今回はガラポンによる抽選でした。開始20分前に並びましたが、クジを引く前に当たりが出尽くしてしまい、クジを引くことすらできませんでした。しかし、今回は今までの中で一番メインステージに近いのです。花道の内側、右側のブロックの真ん中あたりのポジションで、花道の様子を均等に見ることができます。スタンド席なしでフラットのこの会場、照明などの機材は一部櫓を組んで設置してあり、特設ステージ感が漂います。メイン・ステージも左右に櫓があり、そのおかげでステージ中央のスクリーンは見えにくかったです。

開演前のBGMはMIKE + THE MECHANICSのアルバム"THE LIVING YEARS"がフルでかかっていました。タイトル曲はMIKE RUTHERFORDが亡くなった父のことを書いた曲で、思わず開演前からジンと来てしまいました。

定刻を過ぎるとオンステージ席に当選者が入場。客電が落ち、オープニング・ムービーが映し出されます。まずは「KAZUMASA ODA TOUR2016 君住む街へ」の映像。各地で小田さんが「また、会いに来る」と言ったMCを集めたもので、「会いに行きたい」という文字が映し出されると、機関車が登場。走り出すと、車両が「ENCORE!!」という文字に変わります。
そしていつものツアー・メンバーが登場。小田さんはBステージへ。アコギを手にすると、新曲"会いに行く"からスタート。曲がオープニング・ムービーと繋がるところは良い演出ですね。

2曲目はテレキャスターに持ち替え、オフコース時代の名曲"愛の中へ"。今回、この曲が演奏されているということで、急遽駆けつけたのでした。アレンジはオフコース時代のものとは違っていました。ここはオリジナル・バージョンが聴きたかったところですが。
続く"こころ"では早くも花道を移動する小田さん。70才になってもパワーは衰えません。

ここでMC、メンバー紹介の後は"たしかなこと"が早くも登場します。続いてオフコース時代の"愛の唄"、"秋の気配"はオリジナルに近いアレンジで。今回はオフコースの曲を何曲も連続して演奏するのではなく、ここで新曲"小さな風景"を挟みます。

"愛を止めないで"のイントロが流れると、オーディエンスは総立ちとなります。この曲はオフコースとは違うアレンジで、稲葉さんのギターが良い味を出してます。続く"そんなことより 幸せになろう"は、歌詞にジンと来ました。

Bステージにピアノが登場すると"東京の空"、"言葉にできない"を演奏。"good times & bad times"を挟んで、本編ラストは"Yes-No"で締めます。

インターミッションはお馴染み「ご当地紀行」。車を運転する小田さんの映像からスタート。まずは福島県の玄関口である白河。そして水郡線に乗って郡山へ。そこからは自転車で郡山市内へ。ギルドネクストのさちゅうさんも登場したアットホームな内容でした。地元のオーディエンスの反応を見るのも面白かったです。

後半は新曲"坂道を上って"からスタート。"time can wait"を挟んで"ラブ・ストーリーは突然に"ではミラーボールが登場。そして小田さんが花道から客席へ。続く"キラキラ"でも客席内を移動します。"YES-YES-YES"でも花道を移動し、オーディエンスは大喜び。

"さよならは言わない"の後はピアノが登場し、"生まれ来る子供たちのために"。星空のようなライティングの演出も良かったです。
"風と君を待つだけ"の後は、"今日も どこかで"。オーディエンスも大合唱。
ここで新曲"この道を"を演奏した後は、2016年のツアー同様、"君住む街へ"で本編を締めくくります。

アンコールは福島のご当地ソングともなった"その日が来るまで"でスタート。"またたく星に願いを"では巨大なバルーンが登場します。そして、"hello hello"と緩急ある選曲。

2回目のアンコールはピアノが登場し"さよなら"。アンコールでこの曲が来るとは嬉しい限りです。小学生のころ、親戚の別荘で従兄が聴かせてくれたことを思い出しました。この曲がオフコース、そして小田さんとの出会いだったのです。
続く"やさしい夜"では再びミラーボールが登場。そして最後はメンバー全員によるアカペラ曲"また会える日まで"。演奏が終わると客席からも「ありがとう」の声が至る所から聞こえて来ました。

エンドロールが流れると、「毎日がアンコール」の文字が映し出されます。小田さんのツアー・タイトルへのこだわりを感じました。70才にして、全30曲、3時間という長丁場を全力疾走。地元のファンも小田さんも、本当に楽しそうでした。地域密着型のライブ、終始「どーも」「ありがとう」といった感謝の言葉を発する小田さん、とにかく会場は温かく居心地の良い場所なのです。
小田さんのライブは音楽、エンターテインメントの枠を超えた、人生そのもの。小田さんはオーディエンスに力を与え、小田さんもまたオーディエンスから力を貰っている。そして、お互い生きている。そう強く感じました。

ツアーはまだ始まったばかり、残り40公演は全てがアンコールなのです。
 
  BUDOKAN, TOKYO 2018/8/28

SET LIST

会いに行く
愛の中へ
こころ
たしかなこと
愛の唄
秋の気配
小さな風景
愛を止めないで
そんなことより 幸せになろう
東京の空
言葉にできない
good times & bad times
Yes-No
(ご当地紀行)
坂道を上って
time can wait
ラブ・ストーリーは突然に
キラキラ
YES-YES-YES
さよならは言わない
生まれ来る子供たちのために
風と君を待つだけ
今日も どこかで
この道を
君住む街へ

encore
NEXTのテーマ -僕等がいた-
またたく星に願いを
hello hello

2nd encore
さよなら
やさしい夜
また会える日まで
 

 
1982年6月、オフコースは史上初となる武道館10日間コンサートを敢行。その最終日の映像を2年前に見たのが小田さんのライブに足を運ぶきっかけだったのですが、今回で5回目、遂に聖地武道館で小田さんの雄姿を見ることに!

オンステージ席は、ガラポンではなく、申込用紙に記入して抽選。しかし、当たるわけがありません!
会場入りすると、花道はメインステージからBステージに伸びており、左右に枝分かれして、その先端にそれぞれミニステージがありました。席はそのミニステージ前の最前列という最高のポジションでした。更にステージ後方には階段があり、左右に花道という、イレギュラーのステージセットでした。

超満員となった武道館、定刻間もなく客電が落ちると、オープニング・ムービーが流れメンバーの登場。小田さんはメインステージからBステージに向かい、"会いに行く"からスタート。2曲目は"愛の中へ"。この曲が武道館で聴けるのは感慨深いのですが、やはりオリジナル・バージョンで聴きたかったですね。

"こころ"では早くもランウェイを移動する小田さん。そして目の前のミニステージに現れ、"たしかなこと"を演奏。見た目は(ちょっと若い)お爺ちゃん。でも、このハイトーン・ヴォイスはどこから出しているのか? とても70才には見えません。

MCでは武道館について語る場面も。やはり82年のオフコースの10日間コンサートが思い出に残っていると。36年前に来ていたオーディエンスを見つけると、同窓会みたいだと言っていました。その頃は女性が多くて、キャーキャー言われるのが嫌だったようですが、今では懐かしいようです。そして、いつの間にか男性が増え、今では半々? いや今日は女性が多いですね、と。そして、その頃の曲をやります、と言って"愛の唄"に。更に"秋の気配"とオフコース時代の曲を連発し、ノスタルジーな世界へと引き込まれて行きます。

新曲"小さな風景"を挟んでメイン・ステージに戻ると、"愛を止めないで"に。稲葉さんのギターが今日も冴えています。オーディエンスも総立ちとなって大盛り上がり。

"そんなことより 幸せになろう"の後はピアノの登場。"東京の空"、"言葉にできない"としんみりする曲を連発。
"good times & bad times"を挟んで"Yes-No"に。この曲も36年前の思い出があるのか、小田さんもオーディエンスも最高潮のまま、前半戦は終了します。

ご当地紀行は東京駅に登場。そして、地方公演のダイジェスト、最後は明治神宮でお参り、という内容でした。

後半戦は新曲"坂道を上って"からスタート。"time can wait"の後は、"ラブ・ストーリーは突然に"。小田さんはステージから降り、アリーナの通路をくまなく歩きまわります。丁度曲が終わったときに小田さんが目の前を通過し、"キラキラ"へと変わりました。マイクを向けられると思って、"キラキラ"の歌詞を開演前に見返していたのですが(笑)

更に"YES-YES-YES"でもステージを降りる小田さん。途中から場内に客電が点り、36年前と同じ演出だった、と言っている人がちらほらいました。
"さよならは言わない"の後はピアノが登場し、"生まれ来る子供たちのために"。有賀さんのベースのアレンジが最高です。

"風と君を待つだけ"、"今日も どこかで"の後は、後半のハイライトとも言える新曲"この道を"。ドラマ「ブラックペアン」を思い出します。

「今日のお客さんは私より年下が多いみたいですけど、体には気を付けてください」というMCの後は"君住む街へ"。"会いに行く"で始まり、"君住む街へ"で締めるという、なんとも素晴らしい選曲でした。

アンコール1曲目は"夏の終り"を期待しましたが、"NEXTのテーマ -僕等がいた-"でした。
"またたく星に願いを"では場内にバルーンが登場。小田さんが蹴ったバルーンに直撃したのは良い思い出です。

2回目のアンコールではピアノに腰を下ろし、「ラブ・ストーリーで歌詞間違えたんだって? 全然気が付かなかった!」というMCから"さよなら"に。稲葉さんのギターソロがオリジナルに忠実で泣けました。
"やさしい夜"ではミラーボールが登場し、最後はメンバー全員によるアカペラ"また会える日まで"。今日も3時間の長丁場でした。

今日は視界を遮るものは何もなく、小田さんもスクリーンも良く見えたのですが、やはり武道館だけあってオーディエンスの盛り上がりも最高でした。花道は意外と幅が狭く、高さも低いので、目の前を通った時は本当に身近に感じました。物理的に近かったのもありますが、小田さんとオーディエンスとの心の距離は本当に近く、安心感に包まれるのです。この感覚こそが小田さんのライブの醍醐味でもあるのでしょう。

今日は花道に階段があったのが大変そうでした。コケることもあったし。それでもファンを喜ばせようとする小田さんに元気を貰いました。きっとまた会いに行く!
 

inserted by FC2 system