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  O2 ARENA, LONDON 2018/10/23

SET LIST

THE BLACKOUT
LIGHTS OF HOME
I WILL FOLLOW
GLORIA
BEAUTIFUL DAY
ZOO STATION
THE FLY
STAY (FARAWAY, SO CLOSE!)
WHO'S GONNA RIDE YOUR WILD HORSES
(INTERMISSION - HOLD ME, THRILL ME, KISS ME, KILL ME)
ELEVATION
VERTIGO
EVEN BETTER THAN THE REAL THING
ACROBAT
YOU'RE THE BEST THING ABOUT ME
SUMMER OF LOVE
PRIDE (IN THE NAME OF LOVE)
GET OUT OF YOUR OWN WAY
NEW YEAR'S DAY
CITY OF BLINDING LIGHTS

encore
ONE
LOVE IS BIGGER THAN ANYTHING IN ITS WAY
13 (THERE IS A LIGHT)
 
セントルイスのライブレポで、私は以下のように書いていました。

ei TOURはie TOURの対になるツアーかと勝手に思い込んでいましたが、ie TOURの延長上であり、完結編だと解釈しました。決して二番煎じではなく、進化したie TOURとも言えるでしょう。

これは間違いで、真のei TOURが待っていたのです!

2日目のチケットをviagogoという二次流通サイトで手数料£70もぼったくられてしまったので、初日はADAM側スタンド2階席を定価で購入。これでも手数料込みで12,000円という金額。しかし、ステージが遮られることなく全体が見渡せる席でした。

前座はなし。20時半を過ぎ、NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSの"IT'S A BEAUTIFUL WORLD"のSEが流れると、花道に降りた巨大スクリーンに下からLEDが点灯していきます。オープニングから北米レグと異なるのです。


客電が落ちると、まずはオープニング・ムービー。戦後のヨーロッパ各都市が映し出されるという重い内容から始まり、EUを発足するというストーリー、そして"THE BLACKOUT"で幕を開けます。巨大スクリーンの中で演奏するメンバー、サビの部分でスクリーンがフラッシュすると、メンバーの姿が現れます。更にスクリーンが上昇し、メンバー登場!

"LIGHTS OF HOME"ではBONOがスロープ化した花道上で歌います。曲の終わりには上空から見たロンドンの夜景が映し出されます。
「ダブリン北部から来たU2です。次は新曲で"I WILL FOLLOW"!」とBONO。この瞬間、ヴォルテージはアップするのですが、残念なことに2階席は座り。想像はしてましたけど。更に"GLORIA"と初期の曲を連発! ああ、立ちてー!

ここで"BEAUTIFUL DAY"。序盤から息をつく暇もない。


そして、遂に人生初の"ZOO STATION"!

これが見たかった!! EDGEのイントロ、そしてBONOのヒョロヒョロ踊ってる姿、最高です。GA前方はめちゃめちゃ盛り上がっています。Alright, alright, alright, alright, alright!!!

BONOとEDGEは花道へ。するとここで"THE FLY"に! この流れ最高過ぎる!! どうやら前回の公演よりこの位置に持ってきたようです。そしてEDGEのリフがJOSHUA TREEを切り崩すのではなく、最近のつまらないミュージック・シーンを切り崩すかのように聴こえるのです。

更に"STAY"! BONOのMCにEDGEのギターが絡んで来て、BONOが歌い始めます。そして、LARRY、ADAMも花道へ。ここからフルバンド演奏となります。

If I could stay... ああ、死ぬまでこの場所にいたい!

そして前半のラストは"WHO'S GONNA RIDE YOUR WILD HORSES"! これもやっと見れた!! イントロはオリジナルに忠実で、SEから入ります。このメロ、実に良いですね。スクリーン映像はWILD HORSESならぬ波に乗っている映像。


最後はスクリーンが降りて来て、メンバーを飲み込みます。"UNTIL THE END OF THE WORLD"のように激しくなく、穏やかに波に飲み込まれる感じでした。
この4曲はZOO TV TOURの再来だろうか、ZOO TV TOURを見逃した私にとっては、もうお腹いっぱいです。

インターミッションは"HOLD ME, THRILL ME, KISS ME, KILL ME"をSEにしたコミック映像。北米と違う?

そしてオリエンタルな"ELEVATION"のイントロが流れると、スクリーンにはメンバーがeステージに向かう映像。映像とシンクロしてeステージに登場します。もうお腹いっぱいだというのに、"ELEVATION"で更にヴォルテージはアップ! ここで痺れを切らし立ちました。周囲でも同じような人が数人。
"VERTIGO"ではDAVID BOWIEの"REBEL REBEL"のsnippetか? スタンド席からだとeステージ床にも映像が映し出されているのが分かります。
そして北米ではなかった"EVEN BETTER THAN THE REAL THING"と、もう寝不足を吹っ飛ばす怒涛のセットリスト。

ここでMACPHISTOが登場! ハロウィンが好きと言うMACPHISTO(笑) そして"ACHTUNG BABY"からのレア曲"ACROBAT"。
曲が終わると化粧を落とすBONO。ZOO TV TOURとは逆のパターンか。

"YOU'RE THE BEST THING ABOUT ME"は今回もアコースティック・バージョン。LARRYはパーカッションに。
続いてBONOとEDGEがeステージに残り、"SUMMER OF LOVE"。ここでこの選曲も良い! そして"PRIDE"へと流れ、EDGEはステージを降り、客席を通って別のステージへ。ADAMも反対側のステージに登場し、4人が別々のステージで演奏します。

"GET OUT OF YOUR OWN WAY"ではスクリーンにEU加盟国が次々現れ、欧州旗の星となっていきます。


欧州旗が完成すると、イギリスだけ国旗になっていて、その周囲にハートマークが付いていました。曲の前のMCで、BONOがイギリスのEU離脱について語っていましたが、ここでもそのメッセージが映像になって表現されているのです。

拡声器を持ったBONO、KENDRICK LAMARのセリフはオミットされ、"AMERICAN SOUL"には行かず、"NEW YEAR'S DAY"に。北米レグではセントルイス1公演のみ演奏されたレア曲が、欧州レグでは定番曲に。しかもアレンジ違い。ステージ後方には欧州旗のバックドロップが現れます。

そして、本編ラストは"CITY OF BLINDING LIGHTS"。蛍光灯が現れ、スクリーンにはロンドンの映像。本編を締めるには最高の選曲です。


アンコールは"LANDLADY"を期待しましたが、メンバー4人揃ってしまったので、"ONE"と分かってしまいました。
"LOVE IS BIGGER THAN ANYTHING IN ITS WAY"ではオーディエンスが大合唱となり、最後の曲"13"へと続きます。eステージに向かうBONO。そこにはBONOの家(?)があり、その屋根を開けると、ie TOURでも出てきた電球が登場。それを投げつけて、歌いながらステージを降りるBONO。最後は「Good night, London!」と一言。

そして、TALKING HEADSの"THIS MUST BE THE PLACE"のエンディングSEが流れ終了。

MCでは、ロンドンでのデビュー時の話や、EU離脱の話、そしてTHE WHO、ROLLING STONESをはじめ、イギリス出身のアーティストを次々に呼び上げるなど、バンドのロンドン愛を感じました。

セットリスト的には、前半ラスト4曲が入れ替わったことで、ie TOURとは完全に対になりました。これが真のei TOURなのです。
何と言ってもこれまで見ることができなかった"ZOO STATION"、"STAY"、"WHO'S GONNA RIDE YOUR WILD HORSES"の3曲が一気に見れただけでも遠征する価値があったと言えます。更に"THE FLY"は驚きでした。

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